血液・造血器疾患の認定基準
・ P90 (4)(5)を確認して、
・ P93 ウ 白血球系・造血器腫瘍疾患(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨随種等)のA表、B表で該当する所見
を見ていきます。
白血病の症状には、貧血、出血傾向、発熱、リンパ節の腫れなどがあります。
【貧血の症状】疲れやすさ、顔色が悪い、めまい、動悸や立ちくらみ、 息切れ。
【出血傾向の症状】あざや点状出血、歯茎や口の粘膜からの出血、鼻出血、 血豆ができる。
【発熱の症状】
・長引く発熱
・のどの痛みや咳、痰など(感染症)
【リンパ節の腫れ】
・首、脇の下や足の付け根にいたみのないしこりを触れる
【その他の症状】
・骨や関節の痛み
・口内炎、歯肉の腫れ
・おなかの腫れ
・頭痛や吐き気
・寝汗(盗汗)
・体重減少
A表では、発熱、骨・関節痛、るい痩、貧血、出血傾向、リンパ節腫脹、易感染性、肝脾腫等の程度を判定します。
※白血病になると、白血病細胞が血液に乗って肝臓や脾臓に増殖するため、肝臓や脾臓が腫れる(肝腫大、脾腫大)ことがあることから、肝脾腫の程度の判定も必要になります。
B表では、末梢血液中のヘモグロビン濃度、血小板数、好中球数の数値がどの程度なのかで判定していきます。
また、P94 の(6)(7)を考慮して等級は判断されることも理解しておきましょう。