こんにちは。
弊所は、元臨床工学技士という医療従事者としてのバックグラウンドを活かし、現在は社会保険労務士・医療コーディネーターとして、障害年金の請求代理に特化した業務を行っています。
この中でよくいただくご質問のひとつが、
「医療コーディネーターって、具体的に何をしているのですか?」というものです。
◆ 医療とクライアントと制度の「橋渡し役」
医療コーディネーターは一言でいうと、医師とクライアント、そして医療と社会保障制度をつなぐ“橋渡し役”です。
特に障害年金のご相談では、制度の仕組みが複雑なだけでなく、「自分の病状を主治医にどう伝えたらいいか分からない」「診断書をお願いしても、何が必要かうまく説明できない」といった不安や課題を多くの方が抱えています。
そこで、医療現場の知識と制度への理解を兼ね備えたコーディネーターが介在することで、クライアントの“伝えたいこと”と医師の“医学的判断”をスムーズにつなげることが可能になります。
◆ 外来受診に同席し、三者の間を調整する
弊所では、ご希望の方に対して外来受診への同席も行っています。これは単に付き添うのではなく、次のような役割を担います。
・事前に患者さんから生活状況や困りごとを丁寧にヒアリング
・それを医師に伝わりやすいかたちに整理し、診察の場で共有
・診断書に記載すべきポイント(障害年金制度上重要な情報)を医師に自然な流れで伝える
このプロセスにより、クライアントは安心して診察に臨むことができ、医師も「書いてほしい内容が明確で助かる」と言ってくださるケースが多くあります。
◆ こんな“コーディネート”をしています
医療コーディネーターの業務は多岐にわたりますが、代表的なコーディネート内容は以下のとおりです。
コーディネート対象 | 内容 |
---|---|
医師 ⇔ クライアント | 生活状況や訴えを医学的に整理して伝える 医師の説明をクライアントにわかりやすく伝える |
医療情報 ⇔ 年金制度 | 必要な医証(診断書等)の情報整理と取得支援 制度に合った内容で診断書作成をサポート |
クライアント ⇔ 行政(年金機関) | 申請書類や手続きの代行 不支給や再審査請求への対応 |
医療機関 ⇔ 社会福祉制度 | MSWや看護師との連携支援、相談支援専門員との協業 |
つまり、医療の現場、クライアントの生活、制度の要件という三つの領域を“つなぐ”存在こそが、医療コーディネーターです。
◆ 医療と社会制度を“翻訳”する仕事
私自身が臨床工学技士として医療現場で勤務していたからこそ、医師の診療の流れや診断書作成のご苦労を理解しています。そして現在は社会保険労務士として、制度側の視点も持ち合わせています。
この両者の“言語”を理解して“翻訳”し、“誤解”や“行き違い”を防ぐことで、より適切な支援につなげていく。それが、医療コーディネーターの使命です。
◆ 最後に
障害年金を受け取るには、「制度の知識」だけではなく、「医療とのつながり方」も大きなカギとなります。
「うまく説明できない」「伝えたいことがあるのに口にできない」――
そんなとき、どうぞ遠慮なくご相談ください。
医療と社会保障の架け橋として、あなたの不安や手続きを、安心へとコーディネートいたします。