2025.07.01

お知らせ

主治医の先生と良好なコミュニケーションを取れていますか?

医療機関で外来受診する際に、主治医の先生と良好なコミュニケーションを取ることは、適切な診断や治療につながる非常に重要なポイントです。そこで今回は、元臨床工学技士、そして今は医療コーディネーター、社会保険労務士として障害年金の請求代理に特化した業務をしていて、クライアントの外来受診に同席する立場から、「好ましいコミュニケーションの取り方」について、わかりやすく、詳しく解説します。


【1】準備編:受診前にしておくと良いこと

◆ 症状や質問をメモしておく

いつから、どんな症状が、どのように出ているか
例:「3日前から、右のお腹がチクチク痛む」
日常生活で困っていること
例:「夜、痛みで眠れない」「仕事に集中できない」
聞きたいこと、伝えたいことを箇条書きで整理
→ 緊張して忘れてしまわないように、事前メモが有効です。


【2】診察室での伝え方・話し方

◆ はっきり・簡潔に伝える

主治医は短時間で多くの情報を把握しなければなりません。
以下の順で話すと、わかりやすく伝わります。

⬛︎「いつから」「どこが」「どんなふうに」

例:「2週間前から、左足のふくらはぎが、歩くとズキズキ痛みます」

⬛︎「どんな時に悪化するか」「何をすると楽になるか」

例:「階段を登ると痛くなりますが、休むと落ち着きます」

⬛︎ 「心配していること」や「気になること」も正直に

例:「がんではないかと不安です」


【3】主治医の話をよく聞く・確認する

◆ 医師の説明がわからなければ、遠慮せず聞き返す

・「すみません、今のもう一度教えていただけますか?」
・「それはどういう意味ですか?」
・「○○という薬はどういう作用があるのですか?」

◆ 大事な説明はメモを取る、または家族に同席してもらうのも◎

特に薬の飲み方、検査の意味、今後の予定などは聞き漏らしがちなため、メモやサポートがあると安心です。


【4】こんな姿勢が信頼を築くポイント

■ 敬意を持った対応をする

・丁寧な言葉づかいや、感謝の気持ちを忘れずに。
例:「お忙しい中、ありがとうございます」

■ 自分の希望や考えも率直に伝える

・例:「なるべく薬は減らしたいのですが、可能ですか?」

■ 医師任せにしすぎず、自分も治療の一員という意識を持つ

・医師と「協力関係」を築くことで、よりよい医療が受けられます。


【5】やってはいけないNG例(トラブル回避のために)

NG行動理由
医師の話を遮って持論を押し通す重要な情報を聞き逃す原因に
ネット情報だけを根拠に過剰に不安になる情報の信頼性に差があるため混乱を招きやすい
「おまかせします」だけで済ませる医師が方針を立てにくくなる場合がある

【まとめ】

ポイント内容
事前準備症状や質問を整理しておく
伝え方はっきり・簡潔・順序立てて伝える
聞き方わからないことは遠慮なく質問
姿勢協力的・敬意を持って接する
信頼構築主治医との対話を「一方通行」にしない
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