―― 医療機関での勤務経験がある臨床工学技士、そして医療コーディネーターとしての現場経験から伝えたいこと
■「遠慮はいらない」―― 命の選択に躊躇してられない!
セカンドオピニオンというと、
「主治医に悪いのでは?」「失礼じゃないか?」
と躊躇される患者さんが多いのが実情です。
しかし、はっきりお伝えしたいのは 『遠慮は一切不要』 ということです。
これは医療従事者との関係性の問題ではなく、患者さん自身の命の問題だからです。
主治医は、患者さんがより理解し、納得して治療・加療を選定してくれることを、逆に望んでいます。
複数の医師の意見を聴き、納得した上で決断することは、治療・加療の質を高める重要なプロセスでもあるのです。
■ 手術が絡むなら、なおさら「聴く力」が大切
特に心臓手術・大血管手術・脳外科手術など、命に直結する場面では、どの医師が執刀するかで手術成績や予後に大きく影響することは、言うまでもありません。
私は臨床工学技士として循環器専門で業務をしてきており、心臓手術に何千例と立ち会ってきました。
その経験から言えるのは、「医師によって得意分野も技量も、経験の深さも違う」という、ごく当たり前にして重大な事実です。
だからこそ、患者さんには 「最適な医師を選ぶ権利」 があるのです。
■ 主治医に必ず聞いてほしい ” たったひとつ ” の質問
手術が決まった患者さんに、私が「このことを聞いてほしい」と、いつもお伝えする言葉があります。
「もし先生が私の立場だったら、誰にこの手術を依頼しますか?」
この質問は、主治医の専門性、ネットワーク、現場感覚すべてを引き出す力があり、患者本人では知り得ない、” 現場の本音 ” が返ってくることが多いのも事実なんです。
■ 患者さんが使える、角の立たない切り出し方
丁寧に、率直に伝えるだけで十分です。
・「治療をより深く理解したく、他の先生の意見も聞いてみたいのです。」
・「先生の説明を大切にした上で、納得して手術に臨みたいと考えています。」
・「命にかかわる手術なので、より経験豊富な先生のお話も伺いたいと思っています。」
主治医はこうした申し出に慣れており、前向きに対応してくれるものです。
むしろ、主体的に治療を考える患者さんに信頼を寄せる医師も多くいます。
■ 医療コーディネーターとしての視点
―― 患者の「納得」と「選択」を支えるプロの役割
医療コーディネーターとして多くの相談を受けて感じること、患者さんが本当に求めているものは、
” 正しい情報 ” だけでなく、 ” 安心して選べる環境 ” ではないかということです。
セカンドオピニオンは、医療機関・主治医を変える行為ということではなくて、
自分の治療・加療をより深く理解するための確認作業 だということをお伝えしたい。
しかし実際には、
・「どのタイミングで言えばいいのか」
・「どの病院・どの医師に相談すればいいのか」
・「そもそも自分の病状をどう伝えればいいのか」
こうした不安を抱えて動けない方が多いのが現実です。
医療コーディネーターの役割は、
・患者さんの不安を一つずつ整理し、
・治療選択に必要となる情報を ” 翻訳 ” しながら、
納得して次のステップへ進めるように伴走すること にあります。
また、主治医にとっても、
「患者さんの意思が明確で、整理された質問を素直に言葉にする」ことは診療が円滑になり、より正確な説明や提案がしやすくなるメリットがあります。
患者さんと主治医の間に ” 誤解や遠慮 ” があると、
本来受けられるはずの医療が見えなくなることがあります。
その橋渡しをさせていただき、
「相談してよかった」「自分で選んだ治療・加療だと思える」
という状態まで伴走することこそ、
医療コーディネーターとして私が一番大切にしていることです。
■ 納得して進む医療こそ、今を生きる力になる
セカンドオピニオンは迷いではなく、賢明な選択です。
命を守るため、そして ” 自分で決めた ” という確かな実感を持つために、
遠慮する理由はどこにもありません。
〔お問い合わせ・サポートのご案内〕
医療相談やセカンドオピニオンの切り出し方、医療機関選びのサポートなど、
より個別のご相談が必要な場合は、お気軽にお問い合わせください。
皆様が納得して治療・加療に専念できるよう、専門家として伴走いたします。
お問い合わせは https://odawara-shougainenkin.com/contact/
〔事務所名〕
吉澤社労士事務所 メディカルサポート
🍂 おだわら障害年金の相談ステーション 🍁
〔執筆者〕
吉澤 健一(社会保険労務士 / 臨床工学技士 / 医療コーディネーター / 産業カウンセラー)
専門学校卒業後、臨床工学技士として医療機関に勤務。その後、臨床を離れたものの、「医療を提供する側 (医療従事者としての目線)」と「医療の提供を受ける側 (患者としての目線)」の2つの視点を備える。平成26年度に社会保険労務士試験に合格後、医療機関にて5年間の障害年金の申請支援業務を経験。その後、令和3年1月に開業し、現在に至る。
