2026.03.11

コラム

脳出血とはどんな疾患? ー 脳梗塞との違いと発症の仕組みを解説

突然、手足が動かなくなる。言葉が出なくなる。激しい頭痛に襲われる。
こうした症状の原因としてよく知られているのが、「脳の血管の疾患」です。

その代表的なものが脳出血です。

しかし、脳の血管のトラブルにはいくつかの種類があり、症状が似ているため混同されることが多いのが実情です。
そこで今回は、脳出血とはどのような疾患なのかを中心に、脳梗塞との違い発症の仕組みについてわかりやすく解説します。

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1.脳の血管の疾患には主に3つの種類がある

脳の血管が原因で起こる疾患には、主に次の3つがあります。

(1)脳出血
(2)脳梗塞
(3)くも膜下出血

それぞれ、血管に起きているトラブルの内容が異なります。

脳出血: 脳の中の血管が破れて出血する
脳梗塞: 血管が詰まり、血液が流れなくなる
くも膜下出血: 脳の表面の血管が破れて出血する

つまり、「血管が破れる」と「血管が詰まる」の違いです。

この中でも、脳出血は高血圧と深く関係している疾患として知られています。

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2.脳出血とは「脳の中で出血が起きる疾患」

脳出血とは、脳の内部にある細い血管が破れて出血する疾患です。

血管が破れると、脳の中に血液が広がります。
その結果、

・脳の神経細胞が傷つく
・血液のかたまり(血腫)が脳を圧迫する

といった状態が起こります。

脳は体のさまざまな働きをコントロールしているため、出血した場所によって症状が変わります。

例えば、

・手足が動かなくなる(麻痺)
・言葉が出なくなる
・意識がもうろうとする
・強い頭痛や吐き気

などの症状が現れることがあります。

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3.脳出血が起きる仕組み

脳出血の多くは、長年の高血圧によって血管が弱くなることが原因です。

血圧が高い状態が続くと、脳の細い血管には常に強い圧力がかかります。
すると、血管の壁が少しずつ傷み、もろくなっていきます。

その結果、

(1)血管の壁が弱くなる
   ↓
(2)ある瞬間に血管が破れる
   ↓
(3)脳の中で出血が起きる

という流れで脳出血が発症します。

とくに次のような方は、脳出血を発症するリスクが高いといわれています。

・高血圧がある
・塩分の多い食事が多い
・喫煙習慣がある
・大量の飲酒
・糖尿病や脂質異常症がある

この中でも、最大の原因は高血圧です。

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4.脳梗塞との違い

脳出血とよく混同される病気に、脳梗塞があります。

両者の大きな違いは、血管が破れるのか、詰まるのかという点です。

疾患血管で起きていること
脳出血血管が破れて出血する
脳梗塞血管が詰まり血流が止まる

ただし、どちらも脳の神経がダメージを受けるため、発症時の症状は非常によく似ています。

そのため、突然次のような症状が出た場合は、できるだけ早く医療機関を受診することが重要です。

・片側の手足が動かない
・しびれが出る
・ろれつが回らない
・言葉が出ない
・激しい頭痛
・意識がぼんやりする

脳の疾患は、発症から診断・治療までの時間が予後を大きく左右するといわれています。

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5.まとめ

脳出血は、脳の中の血管が破れて出血する疾患です。

脳の血管の疾患には

・脳出血
・脳梗塞
・くも膜下出血

などがあり、それぞれ血管で生じる内容が異なります。

特に脳出血は、長年の高血圧によって血管が弱くなることが大きな原因です。

突然起こることが多く、麻痺や言語障害などの後遺症が残る可能性が非常に高い疾患であることから、早期発見・早期治療が非常に重要といえます。

次回は、脳出血の種類 ー 出血する場所で症状はどう変わるのか?について、詳しく解説していきます。

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