2025.05.23

コラム

てんかんの種類とその症状について

「てんかんの主な種類」とそれぞれの「症状」をわかりやすく説明します。てんかんは、脳のどの部分で異常な電気活動が起こるかによって症状が異なります。


■ てんかんの種類ごとの症状

1. 焦点(部分)てんかん

脳の一部から発作が始まるタイプです。

種類主な症状意識
単純部分発作・手足のけいれん(片側)
・しびれや異常な感覚
・聞こえ方・見え方・においの異常
意識ははっきりしている
複雑部分発作・ぼーっとする
・口をもぐもぐ動かすなどの無意味な動き
・話しかけても反応しない
意識がぼんやり・失われる
二次性全般化発作・部分発作から全身けいれんに移行意識消失を伴う

2. 全般てんかん

脳全体で同時に異常な電気活動が起こるタイプです。

種類主な症状特徴
強直間代発作(大発作)・突然倒れる
・全身けいれん
・叫び声を上げることも
・舌を噛む、尿失禁など
数分続いたあと、意識もうろう・強い眠気が残る
欠神発作(小発作)・数秒間、意識が飛ぶ(ぼーっとする)
・瞬き、口のもぐもぐなどの動き
けいれんはない。子どもに多い
ミオクロニー発作・腕や肩がピクッとする(瞬間的)朝に起こりやすい。落とし物をしやすい
強直発作・体がぐっと硬直し、突っ張るようになる急に転倒することも
間代発作・ガクガクとしたリズミカルなけいれん強直発作に続くことが多い

■ まとめ

大分類小分類主な症状意識
焦点てんかん単純部分発作局所のけいれん・感覚異常保たれる
複雑部分発作自動症、反応が鈍い失われることが多い
二次性全般化発作全身けいれんに移行失われる
全般てんかん強直間代発作全身けいれん、意識消失失われる
欠神発作数秒間の意識消失失われる(気づかれにくい)
ミオクロニー発作ピクッとする筋肉の動き保たれる
強直発作体が固くなる失われる
間代発作ガクガクとけいれん失われる
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