うつ病の兆候にはさまざまなものがありますが、周囲の人が気づきやすいポイントを詳しく解説します。
1. 感情や態度の変化
・表情が暗い、笑顔が減る
以前は明るかった人が、ぼんやりしたり、笑わなくなったりする。
・イライラしやすくなる
ささいなことで怒ったり、不機嫌になることが増える。
・無気力・興味の喪失
趣味や楽しみにしていたことへの関心が薄れ、「どうでもいい」と言うようになる。
・自己否定が増える
「自分なんて価値がない」「どうせうまくいかない」など、否定的な発言が増える。
2. 行動の変化
・仕事や家事のパフォーマンス低下
ミスが増えたり、遅刻・欠勤が増える。
・人との交流を避ける
飲み会や友人との約束を断るようになる。
・動作が遅くなる、ぼんやりしている
反応が鈍くなり、考え込むことが増える。
・涙もろくなる
ちょっとしたことで涙を流すことがある。
3. 身体的な変化
・食欲の変化
食欲がなくなり体重が減る、または過食気味になり体重が増える。
・睡眠の問題
寝つきが悪い、途中で何度も目が覚める、朝早く目覚めてしまう。または逆に寝すぎる。
・疲れやすい・体がだるい
何をしてもすぐに疲れ、倦怠感が続く。
・頭痛や肩こり、胃の不調が続く
ストレスからくる身体症状が現れることも。
危険な兆候(すぐに対応が必要)
・「消えたい」「もうダメだ」などの発言
命を絶つことをほのめかす発言がある。
・遺品整理のような行動
大事なものを人に譲ったり、「今までありがとう」と伝える。
・極端なハイテンションのあとに無気力
急に元気になったように見えて、その後どん底に落ちることがある。
周囲の人ができること
・「最近元気ないけど、大丈夫?」と声をかける
・「無理しなくていいよ」と安心できる言葉をかける
・責めたり、励ましすぎたりしない(「頑張れ」は逆効果)
・症状が重そうなら、専門家(精神科・心療内科)への受診を勧める
身近な人がうつ病かもしれないと思ったら、そっと寄り添うことが大切です。